転造とは
転造加工の仕組みをご紹介いたします。

転造とは・・・

転造とは素材に力を加えて盛り上げて成形する加工方法です。
例えば切削加工は切り落とす部分がゴミとなり、素材自体の繊維(ファイバーフロー)を傷つける製法になるので製品の強度も落ちてしまう場合があるのに対し、転造では材料を無駄にせず、切削加工では削ぎ落とされ捨てられていた余計な部分が、転造加工の場合は圧縮され、凝縮されて活かされています。これはゴミを出さないという事だけでなく、素材の強度が高まるという「素材・製品」に対してとても効率の良い製法と言えるのです。転造には様々な方法がありますが、弊社ではダイスと呼ばれる丸い工具を使った「丸ダイス転造」を専門にしております。丸ダイス転造とは回転する2つ(または3つ)のダイスの間に棒状の素材(加工前製品)を挟みダイスも素材も回転させながら成形する方法です。
ダイスを素材の中心方向へ押し付け、回転させる事で素材表面に形状を盛り上げていくます。
そのため製品の表面形状はダイスの表面形状に依存する事になります。
そして、弊社ではそのダイスの種類を豊富に取り揃えており(M1.4〜M42)お客様のニーズに確実にお応えいたします。

転造のメリット

●高い生産性
素材を削り取らない転造加工は製品外径より細い素材を盛り上げて成形するため材料を無駄にするだけでなく、加工時間が短く、切削と比べて生産性が非常に高くなります。
●コストパフォーマンスに優れている
一度設備を希望するネジサイズに設定すれば短時間で加工が可能となり、1個あたりのコストも抑える事ができるので、小ロットの対応が可能です。
●面租度が向上
被加工面は切削されたダイスによって押しつぶされるので面租度が著しく向上します。
●高い強度
切削加工と違い、ファイバーフロー(繊維状金属組織)が切断されず、塑性変形によって被加工面が組織硬化するので加工製品は強い強度を得る事になります。ボルトで言えば切削加工品に比べ1.5倍以上の強度となります。
●環境に優しい
局部的な加圧が徐々に進捗する逐次成形加工なので短時間なおかつ小さな力で加工ができます。
また機械油も同じものを繰り返し使い廃油も非常に少なく、省電力、低騒音でゴミも出ない、まさに環境に優しい加工方法なのです。

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●株式会社下由ネジ製作所
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